美容師の独立融資状況 2022年最新版

2022-11-29

まいど

 

こいけでございます🖐

 

 

美容師の独立で最初の関門になるのは「融資」ですよね

実際に融資を申し込んでから、融資が可決するまでは「受験の合格発表」を待つ時のような緊張感があります

今日は、「2022年の美容師の独立融資がどんな状況なのか?」について書いていきたいと思っています

 

ではでは、

まいります

 

2022年の美容師の独立融資の状況

2022年9月現在の「美容師」の「独立融資」状況は、「日本政策金融公庫」と「保証協会付き制度融資」両方ともかなり厳しいものとなっています

 

独立総予算

公庫は特に顕著なのですが、「自己資金を含めて1,000万以内での独立」の事業計画を好む傾向が強くなっています

 

例)自己資金と借入額

①自己資金300万→ 借入申込み金額を700万円以下の事業計画にしなければ申請を受け付けてもらえない

自己資金300万+借入700万=約1000万円が独立の総予算

 

②自己資金400万→ 借入申込み金額を600万円以下の事業計画にしなければ申請を受け付けてもらえない

自己資金400万+借入600万=約1000万円が独立の総予算

 

このように、自己資金が多くても借入額を減額されてしまう事例が増えてきていますので、傾向として「公庫や保証協会の融資担当者は独立の総予算を気にしている」と考えられます

 

なぜ総予算を気にしているのか

本来であれば融資を申し込んだ際に担当してくれた人が、提出した事業計画書を基に「この独立はうまくいく可能性があるのか?」を検討し、稟議書を作成→内部で稟議にかけてくれて合否を判断….といった従来の流れとは明らかに違ってきています

○○の条件をクリアしていない新規創業者の融資は、総額1,000万以内の計画でなければ「減額もしくは否決する」

といったような指示が内部で出ている可能性もあります

 

なぜそのような事態に陥っているのか

政府の要望を受け、2020年からコロナ緊急対策融資ということで公庫や金融機関は既存の会社に対しての貸付を積極的に行ってきました

通常であれば貸付けしないような状況の会社に対しても融資を行っていましたが、据え置き期間も終わり、いよいよその返済が始まってきています

 

新規集客や求人にある程度成功していない既存サロンの売上や利益は、完全にはコロナ前に戻っていませんので、返済原資を捻出できていないサロンもたくさんあることが予想されます。。。

場合によっては「リスケ」と呼ばれる「融資の返済条件の変更が行われている可能性」があります

リスケとは、コロナ融資の返済が始まり資金繰りが苦しくなった事業者が、公庫や銀行から融資を受ける際に約束した返済条件を、話し合いにより「緩くしてもらう事」を指します

 

公庫や保証協会は、多くの事業者に融資を行っていますのでいますので、既存サロンの経営状況は正確に把握しています

リスケをしている既存サロンが増えてきている状況であれば、近隣エリアでの新規独立融資に対しては慎重になるのも当然と言えるのかもしれません

 

総予算1,000万の独立

独立する際の予算は、「設備資金」と「運転資金」に分けられます

わかりやすく、

設備資金=サロンを作るために使うお金

運転資金=サロンの運営を軌道に乗せるために使うお金

と理解してもらっても大丈夫です

 

独立の際に最も予算を割かなければならないのが設備資金である「内装工事費」ですね😌

近年では木材や人件費の高騰もあり、坪40万円くらいはかかることが多くなってきています

15坪の物件ならば600万円

20坪の物件ならば800万円という事になります

 

総予算が1,000万円ですから、

15坪→ 1,000−600=400万円

20坪→ 1,000−800=200万円

 

この残った金額の中から物件保証金や広告費、軌道になるまでの運転資金を捻出する必要がありますので、細かく計算していくと、かなり厳しい戦いになる事が予想されますよね

 

限られた予算の中で独立するためには、さまざまな工夫で内装工事費などの予算を安くしていく必要が出てくると思われます

 

総予算1,000万円で独立を考えると見えてくること

「総額1,000万円以内での独立なら支援する」と暗黙の圧力をかけられているのが、2022年の独立融資の現実です

 

その予算内で考えると、公庫や保証協会は「15坪以下の独立を望んでいる」ように感じます

それでも広告費などの運転資金に残せる金額は厳しいものとなりますので、「持ち客で経営が成り立つ人なら独立を支援するよ」と判断している事が見えてきます

 

いま新規に独立しようと考えるのならば、「より安全な規模感で計画を立てる必要がある」のかもしれませんね

 

まとめ

公庫も保証協会も1,000万円以内での超小規模独立を推奨しているような2022年の融資状況です

それには既存サロンの不調(返済リスケなど)が影響しているのかもしれません

限界まで予算を抑えて独立したとしても、元々の持ち客である程度売り上げを計算できる必要が出てきます

 

当たり前のことにはあるのですが、いま働いている環境に感謝しつつ「美容師としての実績や信頼を積み重ねること」に取り組んで行ってくださいね

 

 

ではでは、

今日はこの辺で。

 

読んでくれてありがとうございます🤙