美容室の経営に現金はどのくらいあれば安全圏?危険水域は?

2022-11-10

まいど

こいけでございます🤙

 

 

美容室経営者最大の悩みは「お金」ですが、「BSやPLなど難しい事はわからない」なんて方も多いかと思います

 

目標としては「実質無借金経営」だと思いますが、成長過程のサロンにとっては「かなり高いハードル」となります

 

そこで今日は、多くの個人事業主や経営者が悩む「美容室のお金の基準」について「なるべく簡単に」考えていきたいと思います

 

ではでは、

 

まいります

 

現金がどのくらいあれば美容室経営は安全なのか?

  1. いったいいくら現金があれば美容室の経営は安定していると言えるの?
  2. うちのサロンの現金はこれで大丈夫?
  3. お金が減ってるけど借入出来るの?

 

誰かにはっきりとした答えを教えてもらう機会がないので、余計に不安になりますよね。。

 

「いくら現金があれば安泰か」という事に関しては、業種によって違いますので一概に言えませんが、よく言われるのは「月商の6ヶ月分」です

 

月商の6ヶ月分あれば安全圏て本当!?

美容室の場合、月商の6ヶ月分の現金を確保していれば安全圏と言われることが多いですが、実際には「販売管理費の6ヶ月分」です

 

例)300万円で黒字化するサロンの「月商が200万円」の場合

月商の6ヶ月分と考えると、200万円×6ヶ月=1,200万円 となってしまいますが、本来ならば300万円×6ヶ月=1,800万円の現金が安全圏という事になります

 

「損益分岐の金額×6ヶ月分」と考えた方が、わかりやすいかも知れませんね

 

こう言われると不安になるサロンさんも多いかも知れませんが、ご安心ください

 

「独立後数年しか経っていないサロンで損益分岐の6ヶ月分の現金を持っているサロンは少数派」です

美容室で言うところの、超優良企業といったところなのだと思います

年数を重ねるごとに少しづつ現金を増やせていければ大丈夫です😌

 

月商の3ヶ月分が最初の目標

現金に不安を抱えているサロンさんが最初に目標にするべきなのは、「損益分岐3ヶ月分の現金を持つこと」です

これを利益の積み上げで増やしていくのは超大変だと思いますので、タイミングを見計らって金融機関から運転資金を借り入れることで「保有現金」を増やすようにしてください

借入をするためには「黒字決算」で終える必要がありますので、在庫や経費の細かい部分を見直しながら少しでも多く黒字が出せるよう努力していきましょう

 

注意点としては、運転資金を借り入れたタイミングで気が大きくなって無駄使いや、投資という名の浪費をしてしまう人が結構います😅

「借入というのは利益の前借り」という意識を持って、なるべく現金を減らさない努力をしていきましょう

 

現金残高と借入金の適切なバランスとは?

現金がいくらあったら安全なのか?という事は理解できたと思いますが、現金は借入金でもいいの?と思った方もいらっしゃると思います

結論からいうと「借入金でも大丈夫」です

 

ここでは、現金残高と借入金のバランスについて考えていきましょう

 

サロンの「現金借入金比率」を計算してみる

ではサロンの借入に対する現金の比率(現金借入金比率)を計算してみましょう

*現金借入金比率とは、銀行などからの借入金に対して、現金をいくら持っているかという比率の事です

*月末の支払いが済んだ状態で計算してください(人件費や返済など)

 

計算式は以下のとおりです

現金預金残高 ÷ 借入金額 × 100 = 現金借入金比率

 

例)現金残高400万円、借入金額1,200万円のサロンの場合

400 ÷ 1,200 × 100 = 33.3

このサロンの現金借入金比率は、33.3%という事になります

 

美容室の現金借入金比率の安全圏は?

「美容室の現金借入比率の安全圏の目安は50%」だと言われています

少なくとも、「借入金額の半分の現金を月末の支払い後に持っている必要がある」という事ですね

例えば、2,000万円の借入金があるサロンの場合、1,000万円以上の現金預金を持っている必要があるという事

 

成長過程のサロンというのは、設備や集客、求人や教育などに積極的に投資をしていかなければなりませんが、同時に現金の借入金比率も気にしながらバランスを取る必要があるという事ですね

 

美容室の現金借入金比率の当面の目標は?

「いやいや、50%もないよ!」というサロンオーナーさんもいらっしゃるかと思います

 

独立後、たいして赤字を出さずに済んだ方ばかりならいいのですが、

「売上が上がってきた頃にスタッフが辞めた」「求人費に予想外にお金がかかっている」「集客が予想より不振で運転資金が結構溶けてしまった」なんて方々にとって、現金借入比率50%は高い壁です

 

そんなサロンさんは、まずは「現金借入比率30%」を目指しましょう

 

現金借入比率を上げるポイント

現金預金残高が少ないという事は「少しづつ倒産の可能性が近づいてきている」と考える事もできますので、経営者の精神衛生上良くありません。。

また、現金借入比率が30%を割ってしまうという事は、「金融機関から追加で借入をする余力がない」というように考える事もできますので早期の改善が必要です

 

[現金借入比率を改善するポイント]

①売上をあげ、年商を増やす

②在庫管理や支出を見直す

③経費や生活費を見直す

④確実に黒字決算にする

⑤借入における運転資金の割合を増やす

 

①〜⑤までを順番に1つずつクリアしていく必要があります

美容室の借入は設備資金の割合が高いですが、それだと現金借入金比率は改善されません

なるべく運転資金で借入できるようにしてください

 

現金借入金比率は、すぐに改善できるものではありませんので、数年かけて1つずつ確実にクリアできるよう、数字を見える化して頑張ってください💪

 

まとめ

独立した後にサロンのお金について、「誰かと赤裸々に話す」という機会は少ないと思います

相手の状態のが明らかによかったらショックですしね😂

 

「1人で抱えてしまい、どんどん不安に駆られ、夜も寝られない」なんて方もいらっしゃるかも知れません

 

今でも自社以外の多くのサロンの数字を見させていただいておりますが、月商1ヶ月分以下のキャッシュしかないまま運営されているサロンさんは想像以上に多いです

改善策はいくつか考えられますが、まずは上記の5つのポイントを1つずつクリアできるように、ご自身で数字と真剣に向き合ってみてくださいね

 

ではでは、

 

今日はこの辺で🤙

 

 

読んでくれてありがとうございます。

 

 

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