「美容室」の材料費10%以内は、じつは客単価問題だった件
まいど
こいけでございます🤙
みなさんはサロンの材料費が10%を超えてしまって怒られた経験はないでしょうか?
僕はあります
「売上に対する材料費は10%以内って決まっているんだよ!!」と店長に怒られたりしました
「誰が決めたんですか?」「なんで10%以内に抑えないといけないんですか?」と質問し、さらに怒られるという。。
「どういう理由があって美容室の材料費は10%以内なのか?」
今日はこの辺について掘り下げていきたいと思います
ではでは、
まいります
サロンの材料費が10%を超すと何が起こるのか?
材料費が高くなってしまう理由は、材料を不必要に作りすぎてしまっているからです
例えばカラー剤の1剤の目測を誤ってしまい、作りすぎてしまったりすることが複数回重なってくると、その月の材料費は上がってしまいます
作りすぎを無くす為に、何か良い方法はないでしょうか?
①顧客カルテに使用薬剤量を記入しておく
多くのサロンでルール化されている事なのではないでしょうか?
リタッチのお客様に対してカラーを作りすぎてしまわないよう、1剤使用量をカルテに記入しておく
そうすることで、次回以降に別のスタイリストが担当した場合でも「材料のロス」を減らすことができます
②余った薬剤を貯めて損失を計算する
これも割と経験されたことがある方も多いのではないでしょうか?
①をルール化しているのにも関わらず、なかなか材料費率が下がらない
「これはスタッフそれぞれの意識の問題だ」ということで、実際に「月間でいくらの材料費損失が出ているのか」を計測します
ペットボトルを半分に切ったものに、余ったカラー剤などを貯めていきます
溜まった薬剤の重さから、材料の仕入れ値計算で「無駄になったであろう材料費」を計算します
余っている材料や、無駄な材料費が見える化される事で「スタッフの意識向上」に役立つ取り組みです
売上に対する材料費の割合が高くなればばるほど、美容室に利益は残りにくくなります
美容師の給与の源泉は利益ですので、材料費の適正化はサロン全体で取り組む必要があるのです
美容室の利益を出す方法
美容室で利益を出す為には、取り組むべき優先順位があります
①平均客単価
②1人あたりの広告費
③1人あたりの材料費
客単価>広告費>材料費の順番で利益に影響を与えますので、最優先で取り組むのは「客単価を上げること」で、最後に取り組むべきが「材料費を下げること」となります
例1)
客単価7,000円のサロンの材料費10%が11%に上がってしまった
700円だった材料費が770円になってしまったという事ですね
月間客数が300名ならば、21,000円の材料費負担が増えたことになります
21,000円の利益が消えたということになりますので、ここへの対処はサロンとして当然です
例2)
客単価14,000円のサロンの材料費が、例1)と同じく770円に上がってしまったとして、材料費は何%でしょうか?
答えは、5,5%です
このように美容室の材料費や利益というのは、「客単価」が大きく影響を及ぼすということがわかります
売上が下がると集客したくなる
閑散期などで売上が下がると、経営者は集客したくなります
何故かというと「サロンが暇」だからです
スタッフを抱えるサロンでは、手空きのスタッフ数>お客様の数となりがちです
1日〜2日くらいなら、「手空きでやらなければならない仕事がある」ので、むしろありがたいくらいなのですが、暇な日が1週間、2週間と続いてくると大問題ですよね。。
すると経営者は「広告費に投資して新規を集客しよう!」となりますが、「なんのために集客をするのか?」をスタッフが把握していないと、せっかくの投資が逆効果になってしまいますので注意が必要です
昔よくみた美容室のリーフ配り
今リーフ配りをやってるサロンはあまりないと思うのですが、10年以上前は駅前でよく見かけましたよね😳
「サロンでやる事がないなら外へ出てリーフでも配ってお客さん連れてきて!」と手空きのスタッフにリーフ配りをさせていたのだと思いますが、リーフ配り単体を見るとサロン経営にとっては逆効果になりやすいのです
「利益が出にくくなる」って事です
上で見てきたように、「美容室の利益」に影響を及ぼすのは客単価>広告費>材料費の順番です
①客単価を上げること⬆️
②広告費を下げること⬇️
③材料費率を下げること⬇️
こう取り組む事で利益が出やすい体質になっていきます
ところがサロンが暇だからってリーフを配ると、
①リーフを作って配る→製作で広告費が上がる⬆️
②リーフをお持ちの新規様○○%割引→客単価が下がる⬇️
③単価が下がる→材料費率は自動的に上がる⬆️
利益を出すのと、全く逆の事をしてしまっているんですね。。。😥
リーフを配って一時的に集客することが目的なのではなく、値引きして集客した新規の方が適正金額で常連化することで「サロンの利益につながる」という事をスタッフと共有してこそリーフ集客の意味が出てきます
それをしないで安売り集客をしてしまうと、「忙しい=偉い」という価値観が行きすぎてしまい、「俺、昨日昼めし食ったの21時だったわ」という謎の自慢が始まるサロン文化になります
指名料金をいただいて高単価で昼飯が遅くなるのはドヤってもいい事かもしれませんが、単に忙しいだけなのを威張ってしまうのは、無知を晒してしまうことになるのでやめた方がいいかもしれません😌
まとめ
材料費を10%以内にしなければいけないのは、利益を出すためです
その利益が源泉となり、サロンで働く美容師の労働環境UPに繋がっていきます
材料費を適切に低く抑えられてるサロンは「チームとして機能している」という事なので素晴らしいのですが、客単価や1人あたりの広告費、再来率なんかを同時に見つつ利益に対する影響を考える事ができるとさらに良いと思います
それらの知識は、フリーランス美容師になったり、美容室を独立したり、店長を任される際にとても役に立つ知識だと思います
日頃から意識してサロンワークに臨んでみてくださいね
ではでは、
本日はこの辺で。
読んでくれてありがとうございます🤙
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