「美容室 独立」高単価サロンの作り方
まいど
こいけでございます🤙
みなさんが「自分の店を出す」としたら、「客単価いくらくらい」にしますか?
これって結構悩ましい問題ですよね
「高い方がいいけど、周りのサロンに比べて高すぎると集客できなさそうだし。。。」
「単価が低すぎると、客数をこなさなければならず大変そうだし。。」
色々悩んだ挙句、「近隣のサロンのプライスを見ながら、価格を決める」
美容師の、独立あるあるですね😂
せっかく独立するわけですから、本心では「出来れば高単価が良い」と思っている方が多いのではないでしょうか
でも自信がない。。。
そんなこんなで、本日は「美容室の客単価」と「高単価サロンの作り方」について考えていきたいと思います
ではでは
まいります
美容室の客単価とは?
高単価サロンの作り方は、「客単価」という言葉の意味を考えると、簡単に見えてきます
「客単価とは、顧客の購買時に支払う平均金額」です
平均ということは、支払う金額が低いお客様が多ければ客単価が下がって、支払う金額が高いお客様が多ければ客単価は高くなります
ということは、「支払う金額が高いお客様を増やす事が、高単価サロンを作る為には必要」ということがわかると思います
売上から見る単価の違い
例えば売上300万円のサロンが2つあるとして、
[客単価が12,000円のサロン]
月間総客数250名
1日の客数10名
必要スタッフ数3~4名
[客単価6,000円のサロン]
月間総客数500名
1日の客数20名
必要スタッフ数5~6名
単純な比較ですが、「同じ売上でも客単価によって内容が全く変わってくること」がわかりますよね
必要客数が増えるということは、それだけ必要なスタッフ数が増えますので人件費が高くなります
人件費が高くなるという事は損益分岐点が上がり、「儲かりにくく」なるということです
仮に儲けを出すためにスタッフ数を減らしたりすると、営業時間が伸び、休みも減りますので離職率が上がりやすくなってきます。。😥
高単価サロンの作り方
では、「既存サロンを高単価に変えていく為には、具体的にどうすればいいのか?」を考えてみましょう
例)
サロンA
[高単価メニュー]
カット+カラー+トリートメント 12,000円
カット+カラー+パーマ 15,000円
カット+縮毛矯正 18,000円
[中単価メニュー]
カット+カラー 10,000円
カット+パーマ 10,000円
[低単価メニュー]
カット 4,000円
ステップ1: 新規の集客単価を1万円以上にする
サロンAの場合は、今後低単価メニューでの新規集客はしないことにします
高単価の顧客をなるべく増やしていく為に、「高単価メニューを全面に打ち出した新規集客」に広告費の投資をしていきます
ステップ2: 低単価メニューの値上げ
ある程度高単価で新規の集客が可能な状態になったら、「低単価の顧客を減らして行く作業」に入ります
サロンAの場合、カット料金を3年ほどかけて段階的に引き上げていきます
最終的にはカット単価6,000~7,000円まで引き上げる事が出来ればOKです
「カットの値上げに納得できない顧客」は残念ながら失客していくことになります。。
心情的には受け入れ難いと思いますが、サロンの将来性を考え「心を鬼にして」進めます
顧客の失客は3年かけて徐々に進むので、その間に来店される高単価新規客がその穴を埋めてくれます
逆に言えば、カットの顧客が入らなくなった予約枠があるからこそ、その高単価の新規客が予約できるようになるとも言えます
注意点
①既存サロンを高単価にして行く為に急激な変化は危険
徐々に顧客を入れ替えていく為の「広告費の投資」は必要になります
広告費を投資できない場合、単なる値上げになり「売上が下がる可能性」が高くなります
②カット価格を上げたからといって、カットカラー等の「セットメニューの値段」まで上げる必要はありません
③値上げをして行く際には公平性が大事
「あのお客様は特別だから」「既存スタッフの常連客は今まで通りの価格で」
こういった妥協案で進めていくと内部が混乱するだけで逆効果になります
独立時なら高単価サロンは簡単に作れる?
上記で見てきたように、既存店を高単価にするのはなかなかハードルが高い事がわかると思います
では「全て1から決める事ができる独立時なら簡単に高単価サロンが作れるのでは?」と思うかもしれませんが、そう単純ではないのです
なぜかというと、独立時にも「顧客の問題」があるからです😌
特段高いサロンで働いた経験の少ない方が、高単価サロンで独立する場合に「顧客の問題」が発生します
「新規オープンするサロンは高いメニューのみでオープンしたい」
けど、既存の顧客(もはや友達のような存在)は、カット4,000円で長年担当させていただいてきた。。
「元々の顧客の価格だけ特別扱いする」のか?
中途で雇ったスタイリストが顧客持ちだった場合、それも別価格で特別扱いするのか?
本来の客単価から離れていってしまうけど、それはいいのか?
それとも、オーナーの顧客だけ特別ということにするのか?
などなど様々な問題点が出てきます
「理屈では簡単だけど、実際に実行するのは難しい」という事がイメージ出来るかと思います
まとめ
いかができたでしょうか?
高単価サロンを作るのは簡単
でも、わかっちゃいるけど実行するのは難しい
ということが、お分かりいただけたのではないでしょうか
難しくしている理由は「顧客の存在」です
逆に、そこを気にせず決断、実行できる人や、元々の顧客も高単価の人にとって「高単価サロンを作ること」は、非常に簡単だと言えます
平均客単価が7,000円のサロンにも、10,000円以上支払ってリピートしてくださるお客様はたくさんいらっしゃいます
ということは、中間価格帯の美容室でしか働いたことのない美容師さんでも、本来その価格帯のお客様を満足させることは可能だということですよね
それもそのはずです
青山や銀座などの一等地の美容室までわざわざ足を運ばない多くのお客様は、「複数メニューをする=金額が高くて仕方ない」と、経験上理解しているからです
高単価サロン=平均単価が高いサロン=セットメニューの顧客が多い
この図式に気が付くと、サロン経営の在り方は変わってくるのかも知れませんね
ではでは、今回はこの辺で。
読んでくれてありがとうございます🤙
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