「美容師 独立」美容室に料金看板を掲げない方が良い理由

2022-11-29

まいど

 

こいけでございます🤙

 

よく美容室の外に「メニューと料金が書かれた看板」てありますよね?

 

「あれは不必要なので、これから独立される方は作らなくて大丈夫です」って話をしていきたいと思います

 

ではでは、

 

まいります

 

料金看板はいらない

これは10年以上前からお伝えしている事なのですが、お客様がSNSやGoogleなどでサロンの事前情報を入手してから来店される現状において、値段を通行人にお知らせするメニュー看板はいりません

美容室に来店されるお客様の行動フロー

美容室いきたい → どっかいいとこないかなあ(検索 )→ 雰囲気とか値段とかここ良さそう!口コミも良いし →  予約 → 来店

 

上記の流れにメニュー看板の出る幕はありません。。🤔

 

今より情報が圧倒的に少なかった昭和の時代に重宝された「メニュー看板」ですが、もはや無駄な製作コストが発生するだけのものになってしまっています

 

看板などの主な役割は、「予約したお客様が迷わないための目印」だと思って、独立準備に臨んだ方が無駄なお金を支払わずに済みます

 

いらないどころかマイナスに作用する可能性もある

出店する時は、「良い店を作るため」に必死に考えますよね

メニューや使用薬剤、使うセット椅子などを細部までこだわった上で、集客すると思います

 

「あなたがこだわって作ったサロン」に来て欲しいのは、次のお客様のどちらでしょうか?

 

A. 髪が伸びたので、カットとカラーをしたいお客様

B. あなたのサロンのコンセプトに共感して期待して来店されるカットカラーのお客様

 

答えはBのお客様ですよね

 

どちらのメニューもカットカラーですので料金は一緒ですが、新規再来してくれる確率がBのが高い=サロンが長期繁栄する確率が上がるからです

 

Aのお客様

髪が伸びたので美容室を探している → たまたま目の前を通りかかった美容室の料金看板を見たところカットもカラーも許容範囲の値段だ → 予約してないけど飛び込みで入ってみよう

 

このような来店動機が考えられます

これはメニュー看板のおかげで売上がたったパターンですので「良かった」と捉える事も出来ますが、「サロンコンセプトに共感している見込み客ではないため、再来店する動機が弱く」なります

 

最初の来店動機が「髪を切って染めること」ですから、「別にどこの美容室でも良かった」という可能性が考えられるからです

 

同じ「切って染める」なら安い方がいいですよね?

特に来店動機がない新規のお客様がサロンに増える事は、新規再来率を押し下げ、値下げ競争に巻き込まれるリスクを高めます

 

切って染めるだけで「再来」させられるのは、近所の美容室と比較して能力の高い美容師ですので、ある程度のスタッフ数を雇用するサロンにとっては、教育&経営の難易度を上げる結果につながってしまいます

 

Bのお客様

良さげなサロンを探していく中で、予約してくださったお客様ですので、言い方は悪いですが既にフィルターにかけられた「本当の見込み客」です

Aのような飛び込み客とは違い、需給がマッチングしているので来店された後に再来する可能性は高くなります

こういったお客様を継続して増やしていくことで、働くスタッフが自分達が販売するべき商品を自覚しやすくなり、成功体験を積みやすくなるので入客のストレスが軽減されます

 

働くストレスが少なければ少ないほど離職リスクは下がりますので、長期繁栄サロンを作る為には、「徹底して見込み客を集めることが効率的」ということですね

 

Apple Storeと携帯ショップ

これも10年ほど前から独立講習でお伝えしていることなのですが、商品が多くなればなるほど「売り手の技量に成果が影響される法則」があります

美容室はファッション業界ですので、流行り物に敏感であることは大切ですが、あまり考えずに流行りに乗りまくってメニューが氾濫しているサロンもありますよね

これは「働く側の仕事を難しいもの」にしてしまっています

 

例えば、

同じ携帯を売るにしても、たくさんのメーカーや機種を扱っている携帯ショップのスタッフよりも、「アップルストアの店員の方が安定して高いサービスを提供することが可能」です

 

アップルストアの場合、元々アップル製品が好きな人が働いているというのもあるのですが、そもそも「売っているスマホはiPhoneだけ」です

新旧iPhoneの違いをしっかり説明することができれば、お客様は納得します

何故ならば、「最初からiPhoneを買いに来ているから」です

実際にどのiPhoneを買うのかは、説明を受けてお客様が決めることです

買って、iPhoneを気に入れば2年後に再度iPhoneを購入してくれる可能性は高いでしょう

 

一方、いろんなメーカーのスマホやガラケーなどを販売いているショップの店員さんは大変です

 

全てのメーカーのスペックや料金の違いを理解しなければなりませんので、「事前の勉強するべき情報は膨大」になります

万が一説明があやふやだったらお客様からの信頼は得られません。。

しかも、説明が長すぎるとお客様も迷って選べなくなってしまったりもします。。

 

これと同じことが美容室でも起きていますね😌

 

メニューがたくさんあると、高いメニューを売れるスタイリストと売れないスタイリストが出てきて、サロンとしての客単価が安定しなくなります

 

そして無駄にカウンセリングが長く複雑化し、コミニケーション能力の低いスタイリストは、数字が伸びず足手まといになります。。

 

これはサロンの利益を現場頼みの不透明なものにしていまいますので、サロンにとって好ましい状況ではありません

 

このことからもサロン経営に大切なのは、「飛び込み客でもいいから、まずは売上!売上!」と闇雲に集客しようとメニュー看板を設置するのではなく、「粘り強くサロンコンセプトに沿った見込み客を集客する事」だということが言えると思います

 

看板を設置するなら見込み客を集める工夫をする

メニュー看板のことを散々悪くいってきたみたいになっていますが、「看板が悪い」と言いたいわけではありません😂

 

例えば、幹線道路沿いに広い駐車場を完備されているサロンさんが、風でゆらめくのぼりのような看板?フラッグ?を設置していたりしますよね

それこそ昭和によく見られたモノですが、「サロンの位置をわかりやすくお客様に伝える」という重要な役割、サービスを担っていると思います

 

要するに、「何のためなのか?」という目的と効果測定をするべきという事ですね

 

仮に、店舗前に置き型メニュー看板を置くのであれば、一見して「何屋さんの看板なんだろう?」「カフェの看板かな?」と思われるような、「店舗名だけを書いた看板」を設置した方が効果的だと思います

 

興味を持った人は、何かわからないと調べてくれます

 

検索して、サロンのホームページにたどり着いた人は、少なくとも興味を持って来てくれていますので、見込み客になる可能性は少しだけ上がります

 

まとめ

良かれと思ってお金を払って製作した看板が、再来の邪魔をしているとなったらショックですよね

 

この15年のネットやSNSの発達により、昔ながらの店舗運営の方法が通用しなくなっています

 

しっかりと学んでいきたいですよね(僕も)

 

 

ではでは、

 

今日はこの辺で🤙

 

 

読んでくれてありがとうございます