「美容師 独立」美容室の開業資金を準備しよう
まいど
こいけでございます🤙
今日は、美容室の独立ブログでございます
さてさて、
美容師が独立を志した際に、最初に頭を悩ませるのは「開業資金をどうするか?」ですよね
美容室の開業には、「総額で1,000万〜1,500万円程度のお金が必要」になってきますが、これを自らの貯蓄で賄える美容師さんはほぼ存在しません
ほとんどの人は、「身内からの資金提供」か、「金融機関からの借入」で開業していきます
身内から資金提供を受けられる人は年々少なくなってきているように感じますので、本日は「金融機関から開業資金を調達する為にはどうするのか?」について掘り下げていきたいと思っています
融資を受けるために必要なこと
①自己資金
真っ先に考えるべきなのは、自己資金についてです
何故なら、「自己資金がないとそもそも融資を受けるための審査対象にならない」からです
この自己資金というのは、「長い時間をかけてコツコツ自分で通帳に積み立てたもの」が1番望ましいです
融資を審査する担当者の目線で考えると、「美容師としての技術」や「メニュー、サービスの優位性」なんかは、違いがよくわかりません。。😥
となってくると、「その人が信用できる人なのか?」を重要視します
皆さんも、もし人にお金を貸すとしたら、「きっちり返済してくれそうな人」に貸したいと思いますよね
その、きっちり返済しそうな人というのも、実際のところを見極めるのは難しいですから、「独立を夢見て少しづつ貯蓄してきたという計画性」を評価するわけです
じゃあ、「コツコツとした貯蓄をしてきてないけど、どうしてもすぐに独立したい」って思っている自分はどうすればいいの?って思う方も多いと思います
その場合は、「身内から出資してもらう」のが自己資金として認めてもらいやすいです
しっかりと借用書を作成し、出資してくれる人の銀行口座から、自身の銀行口座に振り込んでもらってください
その口座間の資金移動の記録があれば、「身内から融通してもらった自己資金」として認めてもらえます
「身内からの出資してもらうのも難しい」なんて方は、いわゆる「見せ金」的な自己資金になると思いますが、これは後からバレた際に金融機関からの信用を失いますので、下手な思いつきでやらないほうがいいと思います
ただ、そのリスクを理解した上で、あえてその方法で独立していく方も大勢いらっしゃいます
②申し込みに必要な書類を確認する
自己資金の見通しが付いたら、融資に必要な種類や条件を確認するために窓口に問い合わせします
これはわざわざ窓口に出向かなくても、電話の問い合わせで十分です
必ず必要になってくる書類としては、このようなものがあります
*銀行の通帳半年分のコピー
*過去2年分の源泉徴収票又は確定申告書
*不動産の賃貸条件が確認できるもの
*運転免許証コピー
*印鑑証明書に登録している印鑑
*印鑑証明書
*事業計画書
*水道光熱費の支払い状況が確認できる資料3ヶ月分
*内装工事の見積書
*器具、備品、材料の見積書
*美容師免許など
必要な書類は変わる事がありますし、申請者の属性や担当者にもよって違いますので、ご自身でしっかり問い合わせて確認することをオススメします
③事業計画書の作成
融資を受ける為にとても大事なのが、この「事業計画書」です
融資審査を担当してくれる方は、この事業計画書を踏まえて「あなたに融資をする為の書類」を作成してくれます
そこで作成した書類を金融機関内で稟議に回し、融資の可否を総合的に判断します
事業計画書作成のポイント
*どんなビジネスモデルなのか
*競合他社と比べ、どんな優位性があるのか
*いつまでに黒字化し、問題なく返済していけるという数字の裏付けを作る
事業計画書を通じて、これらが「担当者にわかりやすく伝わること」が望ましいです
融資はどこで受けるのがいいのか
初めて創業する場合は、多くの方は日本政策金融公庫という政府系金融機関から融資を受ける事が多いです
なぜなら、創業を積極的に支援し雇用を生み出し経済を活性化させ、納税を生み出すという使命があるからです
ただし、公庫は国の機関だった生活金融公庫が元となっていますから、税金の未納なんかがあると融資を受けることが難しくなったりします
また、フリーランスや業務委託の方の中には、「所得を少なく見せて税金を払っていない方」も多くいるかと思います
10年ほど前に「所得がマイナスになる程、経費計上している方」が公庫に審査を申し込んだ際には、
「これじゃ生活できませんよね?所得がないということは、美容師として稼げてなかったって事ですから、今回融資をするのは難しいです」
と言われ、融資を断られた方がいました
公庫は、「融資審査に入ってから断られると、一定期間融資を申し込む事ができない」というルールがあります
「どうしてもすぐに独立したい」という希望があったその方は、事業計画書を作り直し、
「信用金庫などを窓口にして、保証協会を通じ制度融資を受ける」という方法で、無事融資をゲットし、独立を果たしました
このように、その人の背景によっては「公庫ではなく、銀行融資のが相性がいい」場合もあります
コロナ後の美容室の融資状況
コロナ後の美容師の開業融資に関しては、シビアな状況が続いております
ほとんどの創業融資が公庫を通じて行われるということは、公庫は「既存の美容室の決算状況をかなり正確に把握している」という事になります
どこのエリアにも美容室はたくさんありますから、公庫はそのほとんどの美容室の財務状況を把握できているのです
既存店舗の業績が思わしくないのに、顧客のいない新規店舗の融資に対し消極的になるのは必然かもしれませんよね
顧客の売上が計算できない(と公庫に思われている独立者)方の、融資限度額は1,000万円以内となっています(2022年5月現在)
自己資金+950万円
運転資金も踏まえて、このくらいで独立できる規模感をイメージしていただければいいのではないでしょうか
融資についてよくある質問
Q.「自己資金は最低いくらあれば独立可能ですか?」
A.100万円あれば独立は可能です。その場合、事業計画は数字のバランスをみてしっかり作り込む必要があります。
Q.「妻に独立を賛成してもらえません(自己資金を出すことを渋られている)どうやって説得すればいいでしょうか?」
A.まさに、その状況が融資担当者との関係に似ています。
奥様が反対するのは当然です、公庫に申し込むつもりで事業計画を作成し、奥様にプレゼンしてみてください。
そこで納得してもらえないようならば、そもそも計画が甘いのかもしれません。
夢や希望だけではなく「具体的な数字を基に、この先生活はどうなっていくのか?」「なぜならば。」を説明できる計画書に作り直して出直しましょう😃
Q.「自己資金が全くありません。やはり独立は難しいでしょうか?」
A.独立することは可能です。どうしても!って気持ちが強いならば、頑張って僕にコンタクトをとってみてください。
Q.「クレジットカードの延滞履歴があります。融資を受けるのは難しいでしょうか?」
A. CICなどの信用情報機関で、あなたの信用情報を調べてみてください。そこに延滞履歴があるのならば5年〜7年程度融資を受けるのは難しいとおもいます。年齢的な問題でどうしても早く独立する必要があるのなら、頑張って僕にコンタクトをとってみてください。
まだ未納の状態ならば、なるべく早く解消しましょう
Q.「自己資金は口座に入ってないとまずいですか?」
A.口座に入っていないのがタンス預金のことならば、その時の審査によるので五分五分です。可能であれば自分の通帳に入金して最低半年、できれば数年寝かしておいた方が、自己資金として認められやすくなります
現金として保有してないってことならば、審査担当者の指示に従って必要書類を提出すれば認めてもらえる可能性は割と高いと思います
Q.「住宅ローンを組んだばかりなのですが融資審査に影響ありますか?」
A.影響があるかないかで言うと、あります(正社員かフリーかにもよる)。
ただ、ローンを組んで2年以上経過しているようなら関係ないと思います。
Q.「親の出資は借用書を作らないとダメですか?」
A.返さなくてもいいお金なら、借用書は作らなくて大丈夫です。ただ金額によっては贈与税が発生します。
借用書を作成するのならば、据置期間を長ーーーく取りましょう。そのほうが融資にとってマイナスになりにくいです。
まとめ
コロナ後は、美容室開業の為の融資が厳しくなっていある状況ではあるのですが、中には2,000万円ほどの融資を受けられて独立される方もいます
公庫のスタンスとしては「絶対に融資しない!」というほどではなく、「ふわっとした独立は失敗のリスクが高いから、シビアに審査しよう」くらいの印象を受けます
顧客の裏付けけも含めたしっかりとした事業計画書を作成し、融資に臨んで下さいね😌
あ、あと事業計画書は必ず2種類作成した方がいいですよ
その辺に関しては、別の記事で掘り下げたいと思います
ではでは、
今日はこの辺で。
読んでくれてありがとうございます🤙
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