常連再来率95%のサロンが成長しない理由

2022-11-10

まいど

こいけでございます✋

 

考えてみてください

もし、「次から次へと無限に新規のお客様が来たら」美容室はどうなりますか?

 

それはそれは、

儲かりまんな$

 

経営者は笑いが止まらない事でしょう

 

それに近い状態が20年ちょっと前の「カリスマブーム」の頃ですよね

有名サロンはもちろんのこと、それなりのサロンにも多くのお客様が訪れました

その頃、僕は雇われの下っ端美容師でしたので詳しくはわかりませんが、経営者の方は笑いが止まらなかったのではないでしょうか?

 

今日は、その辺の時代に思いを馳せつつも「常連再来率が95%のサロンが成長しない理由」について書いていきたいと思います👍

 

ではでは、

 

まいります

 

新規がめちゃくちゃ来る状態とは?

カリスマブーム以外にもそんな時期がありましたよね

縮毛矯正やエクステが登場した時も「無限に新規客が来るんじゃないか」と思えました

 

夜寝る時に目を閉じると「髪の毛が脳裏に浮かんでくるんですよね」

それにどうやってアイロンを入れようか考えてしまったりするような状況(寝れない)

 

そのくらい新規のお客様が来ていたような状態です

 

サロン的には単価も高く、人件費も安い時代できたのでとても儲かったと思うのですが、良いことばかりじゃありません

 

新規がどんどんくると「ありがたみ」が薄れ、やがて「来て当然」という勘違いをしやすいんですよね

結果、技術や対応が雑になったり、横柄になりやすくなる

 

カリスマブームの頃も新規集客にあぐらをかいて、その後閉店した有名店もたくさんありました。。

 

ブームをメディアが盛んに宣伝していた頃にも、目の前のお客様から目を離さずに美容を追求してきたサロンが今でもしっかりと生き残っているのだと思います

さすがですよね

まさに「美容室はリピート業」を地で行っています

 

今でも美容室に新規客が溢れている場所とは?

マレーシアに来てから知ったのですが、数年前から中国人の店舗経営者が日本に「再来の仕組み」を学びに来ているそうです

中国という国は人口は日本の10倍いますから、単純に全てが10倍なんですよね

という事は、「新規の見込み客も10倍」です

 

日本で1人のお客様が10回来店してくれたら、完全に「常連客」ですよね

常連客のサロンへの貢献はとても大きいですし、そういうお客様をたくさん増やせるように美容師は日々努力を重ねています

 

ところが見込み客が10倍の中国では、新規集客をすれば自然と新規10人が集まってしまうわけです

マーケットが大きすぎるので、わざわざ1人のお客様を再来させなくても次から次に新規客をこなしていけば、1人のお客様が10回来店してくれた時と同じように「儲かってしまう」という状況になりやすいです

 

数を沢山こなすので品質は伸びていくとしても、サービスレベルはなかなか向上しにくそうですよね

 

美容師にとっての再来率

美容師にとっての再来率というのは、自分が担当したお客様が「また来たい」と思って下さった一つの証明になります

指名再来なら、さらに満足してくださった可能性は高くなります

少子高齢化が激しい日本では、今後ますます市場が縮小する事が予想されますので「1人のお客様にいかに満足していただき来店してもらうか」という事が大切です

 

チケット戦略だったり、専門店化してるサロンが増えているのもその一環ですよね

 

美容室経営者にとっての再来率

では、「再来率が高ければいいのか」というとそんな事はありません

 

仮に、あるサロンの常連再来率がサロン平均で95%あったとします

問題は、その中身です

 

同じメンバーで10年営業し続けて常連再来率が95%あるサロンのすごいところは、「人があまり辞めていない」という部分です

逆に言えば、同じメンバーで10年営業し続けることさえできれば常連再来率は95%になります

 

何故ならば、10年の間で相当数の失客を繰り返し、スタイリストと合わないお客様は来なくなるからです

時間の経過と共に、「働くスタイリストと相性の良いお客様だけが残る状況」になってしまえば「常連再来率95%は普通」です

 

組織としての発展を望まず、1店舗主義でそのまま利益が出せればいいのなら問題ありませんが、店舗展開していきたいサロンにとっては「常連再来率95%のまま」は危険なのです

 

本当に大切なのは再来率が組織の成長につながっているかどうか

本来であれば、サロンがオープンしてから常連再来率が90%を超してくるようなタイミングまでに、次の世代のスタイリストがマンツーマンで生産性60万を超してくるような状況を作れているのが理想です

 

その為には中途スタイリストやデビュースタイリストに新規客、フリー客に入客させる必要がありますので、サロンとしての再来率は下がりやすくなります

でも、それでいいんです

それがいいのです

 

「再来の理想値」からは一瞬遠のきますが、これを繰り返していけば順調に店舗が増えていきます

しかも、社内で育てた上での最速の店舗展開が可能になるので、「文化」が生まれてきます

 

この場合は、一見伸び悩んでいるように見える数字こそが、「成長していくサロンの数字推移」です

 

これは成長痛みたいなもんですし、組織を発展させたいのなら、屈んでからジャンプですな

 

まとめ

美容師は自身の価値である再来率の最大化を目指してしまいますが、美容室経営者にとっての再来率とは、新規数、採用数、離職数などの「他の数字」とのバランスを見ながら調整していくべきものです

 

1つの数字に固執することなく、美容室経営を通して「どんな価値を周りに提供していきたいのか?」という視点で目標設定をしていきたいものですね

 

ではでは

 

今日はこの辺で🤙

 

読んでくれてありがとうございます😌