「美容師 独立」美容室を1人で始めるなら高単価が良い理由とは
まいど🖐
こいけでございます
厚生労働省のホームページによると、全国にある美容室のおよそ32%が「美容師1人で営業している」そうです
美容室の3件に1件は「マンツーマン美容室」という事ですね🤔
そこで今日は「1人で営業する美容室」について考えていきたいと思います
ではでは、
まいります
1人で営業する美容室は高単価が良い理由
美容室の従業員数が少なければ少ないほど「高単価にしないと経営が苦しくなる傾向」があります
その理由を見ていきましょう
①予約枠が限られている
例えば、
カットカラーに2時間かかるとしたら、1日に4人施術するだけで「8時間必要」になります
10時に営業スタートしても18時になる計算です
実際の営業では、準備や掃除、お昼やトイレなど、「施術時間以外の時間」も必要になりますので、4人担当して終わる頃には19時くらいにはなっている事でしょう
これらのことから「1人営業美容室の、1日にお受けできる予約枠はとても貴重」ということになります
しかも、上手く予約時間がバラけて入れられる日ばかりではありませんので、どうしても「空き時間」が出てしまいます
貴重な予約枠でお客様を担当し、家賃やその他の経費を支払いつつお給料を稼ぐならば、「高単価」にせざるを得なくなってきます
幸い、高単価でもご満足いただける品質を提供、維持しやすいのもマンツーマンサロン(1人営業の美容院)の特徴と言えるでしょう
②営業日が限られている
①に加え、1ヶ月の営業日数も限られてきます
今は美容室も週休2日が普通ですから、その流れで休みを取るとなると1ヶ月の営業日数は22〜23日程度となります
自分のお給料を入れた際の損益分岐点(赤字か黒字かの境目)が100万円ならば、1日平均で4.5万円ほどの売上が最低欲しいところです
例)
[客単価7,000円のサロン]
1日の売上ノルマ 45,000円
1日に担当できる客数4名
4×7,000=28,000
売上28,000円
実働日数23日
23×28,000=644,000円
1ヶ月の赤字額 -356,000
*実際はカットのみのお客様もいるので、2〜3名程度客数を増やすことは可能です
[客単価12,000円のサロン]
1日の売上ノルマ 45,000円
1日に担当できる客数4名
4×12,000=46,000円
売上46,000円
実働日数23日
23×46,000=1,058,000円
1ヶ月の黒字額 58,000円
客単価が低くなると、技術スピードを早める、営業時間を伸ばす、営業日数を増やすなど、労働条件が過酷になっていきます
自営業にブラック労働という考え方が当てはまらないとはいえ、「ブラック企業に身を置いているのと変わらない日々」が待っていますので、客単価の重要性がわかります
③生涯現役の予定
高単価でなくても、再来率の高い美容師さんならば少ない予約枠が全て埋まるようになるので、黒字化することはできると思います
ただし、忘れてはいけないのが「健康」です
マンツーマン美容室の場合、引退し老後を迎えるまでは現役の美容師として現場に立つ必要がありますので、若い時期に無茶をしすぎると後でキツくなることが予想されます
出来ることなら無理をせず、自分のペースで仕事を楽しんでいくことが大切かと思います
「高単価が優れている」という事ではなく、自身のペースで仕事を長く続けていく為には、「高単価の方が相性がいい」と考える事が出来ます😌
1人営業で始めるのと、1人営業になってしまうのは違う
独立する時から「1人で美容室をスタートする!」と決めている人は、高単価で美容室を始める人が多いです
上記のように日々の営業をイメージすると「黒字化する為には単価が重要だ」という事に気づくからです
そうではなく、「途中から1人になってしまった美容室」の方が、営業難易度が上がってしまう傾向にあります
1人営業になってしまった美容室が客単価を上げる
30代、40代、50代、60代と歳を重ねていく事を考えると、できれば客単価は上げていきたいところですよね
ところが、既存店がいざ客単価を上げるとなると大変です。。
何が大変かと言いますと、「サロン側の都合で値上げをするから」です
ここを「オーナーさん自身が納得することが難しい」ので、何かしらお客様に説明できる理由を探します
*より良い薬剤を導入した
*新しいメニューを追加した
このような理由があれば、「顧客の方に納得していただけるのでは?」と、客単価アップに取り組みますがほとんど上手くいきません。。
なぜならば、一律で値上げを断行できないからです
あくまでもお客様主導で「高単価メニューをやるか?やらないか?を選んでもらう」という客単価アップ作戦なので、全体としては多少の客単価アップにしかなりません
そんなこんなをしているうちに「なんの為の客単価アップだったのか」という目的意識も薄れ、メニューの変更や増加といった、良くある結果に落ち着きます
目的は長く美容師を続けていくための客単価アップですので、「長期的目線」に立って値上げを断行しなければならないのですが、今までの歴史やお客様との関係性があるので、決めた事を実行するのは非常に「難易度が高い」のです
もし、本気で客単価アップをしようとするなら以下の覚悟が必要になってきます
①客単価アップは、あくまでサロン都合だとお客様に言える覚悟
②値上げを理解してくれないお客様を失客する覚悟
③失客率が上がるので新規集客に投資する覚悟
④集客と、一時的な売上減の可能性も考慮した運転資金の借り入れを行う覚悟
かなりハードルは高いですよね。。
痛みを伴う覚悟を決めて行動しなければ、結果を得るのは難しいのだと思います
客単価に関してはこちらの記事も参考にされてみてください
まとめ
1人で美容室を独立するのならば高単価サロンが望ましい
既存店が客単価を上げる為には、100%サロン都合の値上げと思える覚悟がないと難しい
もし、実行するのならば運転資金が必要になってくる
既存店の客単価アップを成功させる為には、「第二の創業」と言えるほどのパワーが必要になってくると思います
もちろん上げない選択肢のが優勢だとは思いますので、ご自身の体調や体力を見極めて長期的な視野で決めて行けるといいですよね😌
ではでは、
こちらからは以上です
読んでくれてありがとうございます🤙